WebSphere sMashの特徴の一つとして、スクリプト言語で手軽にアプリケーションが開発できることがあります。
サポートされているスクリプト言語はGroovyとPHPですが、Groovyの文法はほぼJavaと同じですので、Javaの経験者であればGroovyの方がとっつきやすいと思います。とはいえ、Groovy自体はまだ日本語の情報が少なく、具体的なコーディングに取り掛かってみると「xxをするにはどうコーディングしたらいいのだろうか?」と悩むことが多いと思います。そこで、このBlogでは「Groovyでいこう」カテゴリーで、Groovyに関する情報をご紹介しようと思います。
まず手始めとして、Groovyスクリプトを実行できる環境を構築しておきましょう。GroovyのランタイムはWebSphere sMash(ProjectZero)にも含まれていますが、コマンドラインからスクリプトの動作確認を行ったりするためには、単体のGroovyを別途導入しておくと便利です。
Groovyはオープンソースソフトウェアであり、プロジェクトのWebサイトは http://groovy.codehaus.org/です。
インストール手順は以下のようになります:
JDK1.5以上を導入しておく。GroovyはJavaベースで動作しますので、JDKの稼動環境が必要です。
http://groovy.codehaus.org/Download から、 Binary Releaseをダウンロードする。2008/7/30時点での最新の安定版はGroovy-1.5.6です。
ダウンロードしたアーカイブを適当なディレクトリに展開する。私は、c:\groovy\groovy-1.5.6 のように、<Groovy全体のホーム>/<Groovyバージョン別のホーム>というディレクトリ構造にしています。
環境変数 GROOVY_HOME に、Groovyのルートディレクトリを設定する。OSによって設定方法は異なりますが、WindowsXPであれば「マイコンピュータ右クリック」-「プロパティ」-「詳細設定」-「環境変数」から、システム環境変数を新規作成します。先ほどの例では、GROOVY_HOME=c:\groovy\groovy-1.5.6 となります。
環境変数 PATH に、%GROOVY_HOME%\bin を追加する
以上で、インストールは完了です。
では早速、Groovyを実行してみましょう。コマンドプロンプト(シェル)を起動して、”groovy -v”を実行してみて下さい。”Groovy Version: 1.5.6″のようにバージョンが表示されれば、インストールは成功です。うまく動作しない場合は、JAVA_HOMEやPATH、GROOVY_HOMEなどの設定が正しいかどうか確認してみてください。
次に、Groovyスクリプト を試すのに便利な「Groovy Console」をご紹介します。Groovy Consoleは、GroovyのSwingBuilderを利用して作られた対話型シェルです。コマンドプロンプト(シェル)から、”groovyConsole”を実行してみてください。次のようなアプリケーションが起動します。
コード入力ペイン(上半分)にGroovyコードを入力し、メニューから「Script->Run」、ないしはCtrl+Rキーでコードを実行できます。実行結果は結果ペイン(下半分)に出力されます。
この例では、Groovyのリストリテラル利用してStringのリストを定義し、リストのsort()メソッドでソートを実行しています。Groovyスクリプトでは、最後の式の評価結果がスクリプトのリターン値になるため、ここではResultとしてソート済みのリストが得られています。
Groovyスクリプトを実行する方法としては、Groovy Console以外にも、groovyコマンドやgroovyshコマンドなども利用可能です。sMashでのGroovyコーディングに悩んだら、まずGroovyスクリプト単体で期待通りに動作するかどうかをこまめに確認することをお勧めします。
