WebSphere sMashアナウンスメント・ワークショップ資料が、こちらのサイトで公開されました。現時点で、技術的に一番充実した日本語資料です。是非ダウンロードして参考にしてください。
8月4日Silverstone のMilestone 1がリリースされました。
SilverstoneとはWebSphere sMashの次期リリースのコード・ネームです。Silverstoneは日々、機能拡張したり、Fixを取り込みながら、頻繁にビルドを繰り返しているのですが、この変更をフリーズして、比較的安定したバージョンをMilestone 1として提供したのです。Milestoneとは所謂バージョンのようなもので、しばしばM n(例えばMilestone 1はM1)と略されます。
Milestone1のダウンロードはこちら、そしてドキュメンテーションはこちらにあります。
Milestone1リリースに関するオリジナルの情報は、フォーラムのこちらのスレッドです。
さてMilestone1のWhat’s newを以下で簡単に説明しましょう。オリジナル文書はこちらです。
管理機能
Admin Consoleの追加。AppBuilderベースでグラフィカルにランタイムの管理が可能。
Apache mod_proxyの自動構成機能の追加。CLIコマンドによりApache mod_proxyを自動的に構成し、バックエンドに配置するsMashアプリケーションにワークロード・バランスすることが出来る。
プライベートなsMashリポジトリ作成機能。CLIコマンドで、簡単にsMashリポジトリを作成し、アプリケーションや拡張モジュールの共有が可能になる。
データ・アクセス機能
SQLステートメントの外部化。SQLステートメントを構成ファイルに外だしにし、それらを使って1アプリケーションから複数のDBにアクセスすることが出来る。
SQL Server 2005のサポート。Data Access APIとZRMで使用可能。
ZRMのPHPサポート。製品版では、Groovyからしか利用できなかったZRMがPHPからも利用可能になった。
インテグレーション
iWidgetサポート。IBM Mashup Centerとより緊密に連携するアプリケーションが構築可能。
プログラミング・モデル
テスト・ハーネス・パッケージ。sMashアプリケーションのテストを容易に。
XOXOマイクロ・ドキュメントの作成と操作のためのAPIを追加。
Groovy 1.5.6のサポート。
PHP
コンパイラーのサポート。パフォーマンスの向上が期待できる。
PHP関数サポートの拡充。array, mail, ネットワーク関連、imap, string, cURL等。
アセンブル
メタ・データの拡張。
フロー・エディターの改善。
コネクティビティ
FTPプロトコルの追加。
コネクションAPIによるカスタム・プロトコルURI登録のサポート。構成ファイルにおけるデスティネーション定義は不要。
コネクション・ハンドラの拡張。リクエスト処理をバイパスし、レスポンス処理を開始できる。レスポンスのキャッシュなどに有効。
メッセージング
自動クァイアス機能。
ブローカ管理のためのCLIコマンドの追加。
メッセージング・キッカーのポーリングの最適化。
プールされたJMSコネクションのプロアクティブな満了。
7月7日の七夕の日に、Assemble Flow Editor起動方法:Eclipse編をポストしました。そこで紹介した内容は次のとおりです。
つまり、SilverstoneビルドのEclipseプラグインを導入したEclipseで、WebSphere sMashアプリケーションを稼働させ、その中でアセンブル・フローのエディター・ランタイムを動かしました。そしてそのWebSphere sMashアプリケーションにブラウザーでアクセスすることで、アセンブル・フローのビジュアル・エディタを、Webブラウザに表示させたわけです。
ところで、Silverstoneは、WebSphere sMashのインキュベータProject Zeroの最新安定板であり、製品版と同等の機能を持つWebSphere sMash Developer Edition (DE)とは異なります。そこで、今回はDEを使用した場合に、アセンブル・フロー・エディターを起動させる方法をご紹介します。
DEでアセンブル・フロー・エディターを起動させるには、必ずApp Builderを使用しなければなりません。何故ならば、現行のDE 1.0.xのEclipseプラグインには、アセンブル・フロー・エディタのランタイムを提供する拡張モジュールzero.assemble.toolingが含まれていないからです。
ですから、開発用ビルドとしてDEを使用する場合、アセンブル・フローをビジュアル開発するには必ずApp Builderを使わなければなりません。ただし、アセンブル・フローのビジュアル開発以外の用途に、Eclipseをお使いいただくのは可能です。
では、App Builderでアセンブル・フローを起動する手順をご紹介しましょう。
コマンド・プロンプトで次のコマンドを実行する。
startAppBuilder
Firefoxが起動していない場合は、起動し、ブラウザ中でApp Builderがオープンする。もしFirefoxが起動しない、あるいはApp Builderがオープンしないならば、手動でFirefoxを起動し、http://localhost:8070/にアクセスする。
左側のActionsメニュー上のNew Applicationをクリックする。
New Application ダイアログ・ボックスのNameフィールドに任意のアプリケーションの名前(これがアプリケーションのルート・ディレクトリ名となる)、Root Directoryフィールドにアプリケーションが作成されるベースのディレクトリ名(この直下にアプリケーションのルート・ディレクトリが作成される)を指定する。
左側のペインにあるメニューを New File > Flow (in /public/) の順でクリックする。
File Create ダイアログ・ボックスのテキスト・フィールドに、アセンブル・フローの定義ファイルの格納場所の相対パスを入力し、Createボタンを押す。
定義ファイルの拡張子として.flowを付けなければなりません。.flowを付けない場合には、アセンブル・フローは起動しません。
定義ファイル名をindex.flowとした場合、アセンブル・フローの呼び出しURIに定義ファイル名を含める必要はありません。例えば、テキスト・フィールドに/public/flow/index.flowと入力した場合、このアセンブル・フローを呼び出すためのURIは、/flow/になります。publicディレクトリは所謂ドキュメント・ルートに相当するので、URIに含める必要はありません。
依存性解決を促すダイアログ・ボックスが表示されるのでAddをクリックする。自動的に必要な、拡張モジュールがダウンロードされます。場合によってはManagementコンポーネントのダウンロードを問われることもあるが、必要に応じてAddボタンをクリックする。
アセンブル・フロー・エディターが表示されます。
以上の手順で、App Builderを使ってアセンブル・フロー・エディタを起動することができます。この手順はDEビルドでも、Silverstoneビルドでも使用することが可能です。ただしSilverstoneビルドでは、App Builderの操作コマンドが次のように変更になっています。
AppBuilder start
App Builderの起動。
AppBuilder open
App Builderが起動していなかったら起動し、加えてWebブラウザを起動してApp BuilderのGUIを表示する。
AppBuilder stop
AppBuilderを遮断する。
p0.orgには従来次の3つのフォーラムがありました。
Help and Feedback – Q&Aフォーラム
Developer Alerts - 主にProject Zeroのコアや拡張モジュールの開発者に向けた、設計や実装変更の掲示板
Zero Development – Project Zeroのコアや拡張モジュールの設計や実装についての議論の場
これらのフォーラムは元々インキュベータ・プロジェクトであるProject Zeroの意見交換の目的に作られています。もちらん、Project ZeroはWebSphere sMashのインキュベータで、同一のチームが開発していますので、ここでWebSphere sMashの意見交換をしても良いのですが、読み手の側からすると混乱してしまう可能性もあります。例えばIvyのトピックがあったとしても、それがSilverstoneでの話しなのか、あるいはWebSphere sMash DE 1.0の話なのか、ちょっと眺めただけでは、わからないかもしれません。
そこで、新たにsMash 1.0.X Usersフォーラムが開設されています。このフォーラムは、製品版WebSphere sMashや、コミュニティ版WebSphere sMash DE 1.0の質問や意見交換、フィードバックに利用するものです。
英語ですし、まだ一件しかポストがありませんが、頑張って利用していきましょう。
ちなみに、公式なIBMのサポートが必要な場合は、日本では日本アイ・ビー・エムの営業担当者にコンタクトしてください。
